最近意識している、論文を読むときにちょっと役に立ちそうなこと

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題名はちょっと大げさになってしまいましたが、最近色々と論文に目を通し、まとめるという作業が習慣化しつつあります。これまではどのように読んだ論文を効率よくまとめるかを考えてきましたが、結局効率化を考えるまでに王道的な手法を確実に実行する方が返って効率的であるということに気づきつつあります。具体的な方法としては

①線を引く(書くほどのことではありませんが・・・)

②線を引いた箇所には必ずなぜ線を引いたかを明記する

③その際に、自分の考えと事実を記号化して分けておく。

④論旨が分からなくなったらパラグラフごとに要約する。その際は必ずメモする

という4点を淡々と行うようにしています。①は誰でもしていると思いますが、②を実行することで、論文を見直したときになぜその箇所に線を引いたかを明確にすることができます。また、③をすることで、論文で言っていることと自分で考えたことがごちゃごちゃになりません。これは僕の場合意外と重要で、きちんと差別化しておかないと、論文で述べられていないことを述べてしまう危険性があります。そして、最近は④をきちんとすることで、論旨を見失わず、今何の話のどの部分の話をしているのか、結局著者は何を言いたいのか、を把握することに成功しています。①から④は実行するとかなり面倒だと感じることもありますが、これらを実行せずに読み進め、結局分からなかったのでは、もう一度読むはめになり、さらに面倒なことになりそうです。

留学時代、指導教官に習った、「実験デザインを考えたり、論文を読んだりする際に考えたことはすべて書き留めておきなさい。」という教えが今になって身にしみています。また、度々書いていますが、留学時代の学部のボスに「MAをとるのに必要なことは知的能力ではない。体力だ。」と言われたことも。結局論文を読み続けるためには、その分野が好きかどうか、やりつづける覚悟を持って根性を出せるかどうかにかかってくると思います。気持ちの面を維持していかなければどのような効率的な方法を模索しようとベストな方法は見つからないように思います。

下から学ぶ

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毎年この時期になると、後輩が卒論の統計で教えてほしいと連絡が来る。学部、院を卒業してから後輩からの論文相談メールをいくつももらってきたが、毎年思うことは、後輩から学ぶことはたくさんあるということ。統計的なことが如何に分かった気になっていたかということに気づいたり、自分が勉強している分野とは別の分野の勉強をしている場合はその内容自体が勉強になったりする。自分が勉強している分野と多少被っている場合は、論文の切り方がとても勉強になる。

せんせい学のブログの管理人さんは今年ついに大修館「英語教育」に一本投稿すると明記した。実現すれば素晴らしいことだし、もちろん実現する気で取り組むだろう。

また、今日たまたまツイッターでつぶやいた内容から、いくつか論文の情報をゲットすることができた。情報源は最強盆栽の管理人さんだけれども、彼は僕よりも年下だけれどもたくさんの論文を読んでおり、情報量や勉強量では比べ物にならない。

職場では自分よりも年下のメンバーが子ども相手にがんばっているのを見ると、自分も負けて入られないと思う。

下からの突き上げというのは怖い反面とてもうれしい部分がある。活気、勢いがある人たちと研究の話ができたり情報交換できたりすることは自分にとっての財産になる。上の人ががんばっていると「自分もがんばろう」と刺激をもらえるけれども、自分より年下の人が勢いに乗ってくると、「自分もがんばろう」プラス「負けられない」という気分が出てくる(負けている部分ばかりだけれども。。)負けないようにがんばりつつも下から学ぶ姿勢は常に持ち続けたいと思います。

野口悠紀雄 クラウド「超」仕事法

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この本は昨年末に読み終えていたがブログにレビューはしていなかった。

クラウド○○法という題名がつけられた本にはノウハウ的な部分の解説に紙面の大部分を割いている場合が多いが、この本は具体的なPC等の設定方法ではなく、如何に仕事に活かすかという視点から書かれている。

具体的にどう活かすかは本書を参考にして欲しいが、その中でも気に入った考え方をいくつか紹介する。まず、メモの処理についてである。筆者はメモを(1) アイデアメモ、(2) 保存メモ、(3)すぐに破棄できるメモの3つに分けている。(1)に関してはアナログで素早く取り、すぐにデジタル媒体に保存すること、(2) についてはクラウドに保存することで情報が活用されること、(3) 破棄できるメモに関しては、紙に手書きしたり、スマホで写真データに残すなどの処理の方法があると述べている。

ちなみに自分では、(1)、(3)を同じ手帳でアナログで管理している。デジタル媒体ににするとちょっとしたときに参照するのに慣れていないせいか、中々手が出ないことがある。メモ帳は手帳に付属させているため、手帳を開くと同時にメモも参照することになるのでデジタルに保存しなくても特に不自由はしていない。ただ、常時携帯等でスケジュール管理をしている人たちにとっては、筆者の言うようにこれら(特に(1))をデジタルに保存することで検索が容易になることはあるかもしれない。自分の場合デジタル化には何回か取り組んだが今のところアナログに戻ってしまっているのが現状である。

次にものを考える環境について述べている。筆者は読み物をするときには、電子媒体ではなく印刷物で読んだり、重要なことはネットではなく本で調べているらしい。この点に関しては、昨年の学会が終わったあたりから論文をiPad上で読むこともあったが、やはり紙の方が見やすいし書き込みも自由にできる。電子媒体でもiPadを使えばかなり快適に読むことができるが、紙の見やすさにはまだかなわないのではないか。

ただ、筆者は紙で読んだものをスキャナ等で取り込んだり写真にとったりして保存しているらしい。アナログで読んでデジタルで管理するという考え方は今までの自分の考え方にはなかった手法なのでとても参考になった。

本書の中で一番考えさせられたことが、知的作業の核心は考え抜くこと、ということである。本書ではクラウドの使用法について紹介したあとに、以下のように述べている。

「以上で述べた情報の収集、管理、メモ等々は、必要なことではあるが、知的作業の本質ではない。それは、環境づくりであり、補助作業である。当たり前のことだが、知的作業の本質は「考える」ことである。「考えて考えて、考え抜く」ことだ。」p.184

正に本質をついた文言である。情報機器やサービスに振り回されず、それらを上手に活用して、知的作業の本質である「考えて考えて、考え抜く」ことに没頭するからこそ素晴らしい成果が得られるのであって、最新の機器や設備を揃えたからといって、有用な結果が得られるわけではない。

結局、電子ガジェットに振り回されずに、必要な部分で必要なだけ使い、知的作業の核心部分はアナログで行うのが効率的だということなのだろうか。色々と考えさせられた一冊だった。

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