2 月 24
404 Blog Not Foundというサイトでたまたま見かけて、衝動買いしてしまった本です。時速1000字というタイトルに惹かれました。
この本は、よい文章とはどのような文章か、分かりやすい文章とはどのような文章か、正確に書くということはどのようなことか、といった、文章作成の基本を分かりやすく説明した本です。それに加えて、ある一定の量の文章を如何に効率よく書くかを述べています。言い換えれば、文章の基本、文章作成のプロセスの詳細な説明といった事柄から、如何にそのプロセスを効率化するかといったことまで、幅広い分野について述べています。
まとまりのある文章で、かつ一定の量を稼ぐには、以下の2つの重要なポイントをしっかりと行うことであるように思われます。1つ目は文章を書く前のメモをしっかりと作ることです。メモなしで「ぶっつけ本番」で書いた文章は、前後の因果関係がおかしかったり、内容が浅くなったりしがちです。これは本書でも述べられていますし、自分の体験からも言えることであります。メモを作成するにしても、最初のメモはとても貧弱になりがちです。そのメモを何度も見直しながら加工、修正を加えていくことで、少しずつ書くべき内容に肉付けがされていくように思います。2つ目は、文章のジャンルごとに、書く内容を効率よく定めておくことです。文章によって書かれる内容は異なってきます。例えば、この文章は「ブックレビュー」ということになりますが、本書では、ブックレビュー(本書では「読書感想文」としているが、似ている部分はあると思うので・・・)で必要な内容は、「作品との出会い」であったり、「その本の簡単な紹介」であったりであるとしている。この文章も書くべき内容を本書から引用した上で、あらかじめ作成されたテンプレートにそって書かれています。
そういえば、大学院時代に、「書く」ということは、最終の作業であると言われたことを思い出しました。つまり、書く(院時代なので、とりわけ論文の書き方について指導していただきました。)ということは、同じジャンルの本や資料を読み込み、他の人の研究を参考にしつつ、自分の論文で何が言いたいのかをメモにまとめる必要があります。さらに、それらの内容に加筆、修正等を加え、何をどのようなタイミングで述べるかをしっかりと考えておく必要があります。メモの段階で文章の骨組みがしっかりしている必要亜あるということです。料理に例えるならば、「書く」というプロセスは、材料に火を通す段階であると言えるでしょう。火を通す前に、材料の下ごしらえをしっかりしておかないとおいしい料理ができないように、準備もなしにただ書いた文章は、前述したように、往々にして内容が浅い場合があります。
この本は、あえて意地悪く書くならば、「もともと分かっていたこと」を確認することができたという程度なのかもしれません。ただし、この本のおかげで文章作成のプロセスを再確認でき、そのプロセスを以前よりも意識するようになったことは自分の中でも大きな変化だと思っています。また、こういうハウツー系の本は頭で理解して満足するレベルで終わるのではなく、実際に使ってみて、自分に会う方法であると実感すればその方法を自分の生活に取り入れていくことが大事です。
2 月 23
最近は読み物の教材を扱っており、リーディング中心の授業になっています。リーディングを行う際にいつも考えさせられることは、テキストの中に出てくる文法・語法などの形式面だけに焦点を当てるのではなく、如何にテキストのメッセージを大事にできるか、つまり、如何にメッセージを中心とした読みを促すかということです。そこで、今回は一通り読みの活動を終えた後のまとめとして、英語での要約活動を取り入れてみました。
今回取り入れた要約活動は、「ポストタスク」としての要約活動です。この活動はテキストをもう一度最初から通して読むためのきっかけを学習者に与え、テキスト全体の復習を自然と行わせることが可能であるように感じました。
この要約活動の目的は、学習者に英文を再度読んでもらい、テキストの復習をしてもらうためのきっかけを与えることです。ただ「復習しておきなさい」と伝えても、大半の学習者は、何をどのように復習していいのか分からないのが現実であると思います。従ってこちらからある活動を与えることで、自然と復習を促すことが必要なのだと思います。
一般的に要約活動は難しいと思われがちです。確かに目標言語を用いて、自分の言葉でしっかりとした要約をすることは、中学生の学習者には難易度の高い活動かもしれません。しかし、前述したように、この活動の目的は学習者に文章をもう一度読んで復習してもらうことです。そこで、以下の2つの手助けを学習者に与えました。それは①テキストの文章をそのまま使用してもよいということ、②分からない表現があった場合は、授業中に使用した解説プリントやノート類を参照してもよいということです。これらの手助けを与えることで、習熟度の高い学習者も、英語があまり得意でない学習者も、気軽に、そして真剣に要約活動に取り組めていたようでした。学習者は教科書を静かに読み直したり、時々、解説プリントをじっと見ながら何かを考え、そしてタスクシートにペンを走らせていました。また、グループ形態でこの活動を行っていたため、学習者同士相談しながら活動を進めている場面もしばしば見られました。
この要約活動を行うためには、学習者はテキストを読み直し、どのような話であったかを思い出す必要があります。また、テキストの文章をそのまま使用する学習者も、もう一度テキストを読み直し、どの文が要約に必要で、どの文が必要でないかを見極める必要があります。言い換えれば、学習者は単なる文法、語法の復習としてではなく、メッセージを中心とした読みを行わなければなりません。また、分からない表現に出くわしたときは外的なリソースに頼ることができるため、形式と意味のマッピングを促進することができる可能性もあります。学習者が自らの中間言語と、目標言語との間のギャップに気づくことができるので、自律的なフォーカス・オン・フォームが促される可能性があるように思われます。
要約活動は難しい活動だと思われがちですが、学習者に手助けを与えることで、テキストの文章を意味的に処理させるための活動として非常によい活動であると思われます。また、外的なリソースを参考にすることを許可したり、他の学習者と相談したりすることで、意味的な処理とともに、形式と意味のマッピングを促進させることができる可能性もあります。
最後は感想ですが、学習者は、難易度が高くても、「救いの手」というか、いわゆる、手助けが用意されている活動には真剣に取り組むのかなあと感じました。
2 月 18
福井県の英語教育懇話会2月例会に参加してきました。今回は高校の先生と大学院で研究されている方の発表で、研究、実践ともにやる気、元気をいただいてきました。
高校の先生の方の発表では、リーディングの教材中に込められているメッセージに如何に焦点を当てさせるか、如何にメッセージ中心の読みを実現していくかの手だてを勉強させていただきました。英語はコミュニケーションのためのツールであり、自分の意見・考えを相手に伝えたり、相手の意見・考えを聞くための手段であるならば、教科書の文章に対しても、形式のみの指導で終わるのではなく、書き手とのメッセージのやりとりが必要だということはどの先生方も重々承知されているのではないでしょうか。また、メッセージ中心であるからこそ、英語の学習がinterestingになるのではないかとも考えます。その意味で、自分の授業にも、そのエッセンスを取り入れてみようと思うことがたくさんありました。
大学院生の方の発表では、recast(言い直し)の効果についての発表でした。しばらくrecastについての論文を読んでいなかったせいで知らなかったのですが、現在では、recastの種類も系統的に区別されて扱われているのですね。勉強になりました。論文の方もぼちぼち読みながら勉強する必要性を感じさせてくれました。
このような研究会に出ると、「自分も明日からまたがんばろう」という気持ちにさせてくれます。また、研究会に来られる人皆さんが、よりよい授業を目指し、そしてよりよい研究を目指して日夜努力されている人ばかりなので、密度の濃いお話ができることも多々あり、本当に刺激になります。すばらしい先輩方に負けないように、明日からがんばっていかなくてはいけません。
福井県英語科教育懇話会はこちらから
http://www.f-edu.fukui-u.ac.jp/~mdate/
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